現代の学生は凶暴化してない

現代の学生は凶暴化してない。そんなことは、社会学や教育学の本を開くまでもなく、村上龍の「69」でも読めばわかる。今の世の中、ベトナム戦争がなんやかんやといって食ってかかる学生がどこにいるのだろう。まして、勝手にペンキをべたべたぬって、「想像力が権力を奪う」というような幕をぶら下げるような学生は共産党系民青の中を探しても見つかりはしない。今の学生がやることは、夜な夜な学校のガラスを割るか猫を引き裂くか、40年前と比べればちんけなものである。壇上でしゃべる国会議員をナイフで一突きするような学生や機動隊に突撃して命を散らす学生と比べれば・・・。
今の学生には覇気がない(40年前を見てきた訳ではないけれど)。確かに、40年前は反体制という、使い勝手のいい大義名分があって、それを使えばどんなことも一応の理解は得られるという今とは違う社会ではあるが。別に犯罪をやれと言いたい訳ではない。暴力は自分がもっとも嫌うものでゲバ棒なんて論外だ。法の範囲内で、学生の力ででかいこと一つできないのかと言っているのだ。日本初の熱気球「イカロス5号」は学生の力で飛んだ