神宮より

家族旅行で、伊勢に来ています。神宮へもお参りに行ってきました。熱田さんとは比べ物にならない格調の高さ規模みどりの多さに感動しました。人間は自然の一部であるということを実感しました。里山との接点があるのではないかと思います。伊勢の森も里山も人間の手が加わっています。しかし、これは人間のためだけでなく森全体のためなのです。そうしなければ、森は雑木林となり日の光は届かず荒れてしまいます。人間も森の仲間の一つで、他の生き物と森の環境を支えあっています。だから、山からの恵みをいただくことを許されているのだと思います。
神宮の入口の案内所に「正しくわかる・伝えられる 日本の祝日と 国旗・国歌のハンドブック」が置いてありました。去年の夏に行った永平寺には「平和の宗教」とは何かなどというような仏教の寛容性や平和性のすばらしさを暗にほめたたえるような掲示はありましたが、政治的なものの掲示・パンフレッドはありませんでした。日本の伝統を作り上げたのは神道だけではなく仏教も伝統を作っているはずですが・・・。
そんなことは置いといて、日本は世界で一二を争うぐらい政教分離大国です。アメリカのように大統領が「神」を連発して発言することもないし宗教政党も建前上ありません。どの宗教にもひいきしないこれが日本の政治のやり方でした。このパンフレッドに載っているような祝日・日の丸・君が代がもし神道の前からの主張ならば、政府は一つの宗教にひいきして法を定めたことになります。釈迦が悟りをひらいた日もキリストが復活した日もムハンマドが昇天した日も休日ではありません。しかし、神武天皇が即位した日は休日です。これは特定の宗教に対するひいきの他の何ものでもないのではないでしょうか。政府が宗教に関与するのは問題ですが、宗教が政治に関与するのも問題です
本当はhttp://www.janjanblog.jp/user/Fraternite/peace/のネタですが、携帯からの更新がわからないのでこちらに載せました