現実を見よ。日本にいるだけではさっぱりわからない

麻生太郎氏が、反日なのは、中国と韓国だけだというような発言をした。その、根拠はと聞きたくなるところだ。きっと、それは中国と韓国を除くアジアの国々の政治家が靖国に参拝しているからだろう。そこから、中国と韓国以外のアジアにある政権は「親日的」と言える。しかし、その国自身を反映しているものだろうか?日本ですら、政治に民意が反映されているとは言えないまして(やや差別的な言い方ではあるが)東南アジアの戦後大国の邪魔をされながらなんとか民主主義を作ってきたばかりの未熟な国々が完全に民意を反映した政権を作ることが可能だろうか?(彼らだけでなく、日本やヨーロッパでもだが)。政府が親日的であっても国民が親日的とは必ずしも限らないのだ。もちろん、東南アジアの多くの国では日本軍の軍服を着た老人もいるし、反日デモなんて聞かない。しかし、それは現象であって本質かどうかはわからない。たとえて言うなら「学校で一般教養を教える研究者でない社会科教員が知っているぐらいガルトゥングは有名」という言葉が間違いで「社会科教員が授業の一般教養を超えた個人の好みでしかガルトゥングを知らないぐらい一般では無名」が正しいと言えるように「事実」でも因果関係を間違えると嘘とは言わないが間違えになってしまう。
実際に行ってみる必要がある。きっと、商店をまわるとみんな日本人に優しいのがわかる。しかし、それが必ずしも無条件に日本人に優しいことを意味しているのではない。反日デモのある韓国に行った時、明洞の土産物屋の店員は本当に親切だった。なぜなら、彼らは我々を「靖国に行く小泉の同類の日本人」ではなく「観光地で高い(日本人の感覚では安い、現地の感覚では高い)土産物を買ってってくれる親切な(?)観光客の日本人」ととらえているからだ。付け加えに言っておくが、トルコ人が日本人に優しいのは、明治にオスマン朝の使者をのせた船が紀伊沖に沈んだ時に地元民が必死に助けたからで、トルコとは距離があるために対立要因が少なく、日本が日露戦争でロシア(トルコの天敵)と互角に戦ったからで台湾人が日本人に優しいのは、彼らの敵である漢民族を日本が撃退したからである。
実際に、全アジアで調査を実施しなければわからない。そして現在、マハディールなどが典型的であるが日本は焼け跡から高度経済成長した国で東南アジアから経済の面で尊敬されている。ただ、日本のイメージをとるとそのために好印象になるだろう。興味深いのは、過去のことについてどう思っているかである。これについては全く想像がつかない。もし、イメージが悪かった場合日本は経済以外で尊敬されていないことになる。つまり、もしアセアンが日本を経済の面で抜いたら尊敬されないことを意味する。逆ならば麻生氏ら我ら日本人が胸をなでおろす結果になる。もしかすると、「無関心」という第三の選択肢が出てくるかもしれない。それは、日々の生活苦から来るもの、つまり日本の昔のことなんて考えている余裕がない、というものから来るものであろう。かつての韓国がそうだった気がする。軍事政権時代、大統領たちはそうであった。一般民がどう思っていたかそれは今となってはわからない。(ただ、軍政時代に戻ればいいというようなネット排他主義はいただけない《韓国の内政や朝鮮半島南北問題その他を考える前から軍政の朴元大統領の娘を大統領にしろというのもあまり好きではない。》。自分の為に、他人に苦労を押しつけることはできないはずだ《朴娘がいけないといっているわけじゃないからね》。)それは、第三の選択肢を答えていた人々が豊かになると反日になる可能性も秘めている。日本政府ははたして逃げ切ることができるだろうか??(もちろん逆の可能性も秘めている)
イメージや断片的な情報に騙されるな、現場を見よ。そうすれば予想外な事実(左翼にとってもネット排他主義者にとっても)にであうはずだ。例えば、韓国の高校には第二外国語が「日本語」の学校があるとか(僕は韓国の高校は1校しか知らないからその学校以外は言えないのだけれど)

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